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金の種類について。金に関する基本的な知識

華やかさ、豪華さの象徴と言えば、金です。金色の輝きや艶などは人々の心を魅了し、その時代の権力の象徴となるような建物や装飾品に古くから使われてきました。
また、一言で「金」と言っても、金には多くの種類があり、その金の種類によって純度や硬さ、価値は変わってきます。
では、金にはどのような種類や違いがあるのでしょうか？

金の種類について

まずは、金の種類や歴史について解説していきます。

金の基本的な知識

今、金相場は歴史的な高値圏で推移しています。
2024年2月現在の金価格は、1gあたり10,000円超で2020年4月に比べると約1.5倍に高騰しています。金価格が高騰しているのは、世界的に金需要が高まっているからです。
金は限りある天然資源で、全世界の生産量は年間約3200トンとなります。生産量1位は中国、2位はオーストラリアと続きます。
なお、全世界の埋蔵量53,000トンの内、約18％にあたる10,000トンを有するのがオーストラリアです。オーストラリアは金以外も鉄鉱石やボーキサイトなど天然資源が豊富な国ですが、金の生産量及び埋蔵量は世界トップクラスとなります。
かつて日本でも佐渡や甲府に金山があり、年間400キロの金を採掘していました。「黄金の国」と揶揄された日本でも、金の採掘ができていたのです。

金の特徴

金の特徴の一つ目は酸化がしにくいことです。
空気中や水中などの一般的な環境下では、基本的に酸化することはありません。
次に、展性や延性が高いことも特徴です。
たった１gの金でも伸ばすと３キロ程度の長さまで伸ばすことできます。この薄く伸びる性質を活かしたのが金箔です。殆どの金製品が、本体に金箔が張られた商品となります。
最後は、比重の重さがあることです。つまり、見た目以上の重さを感じます。
金の比重は19.3ですが、銀の比重は10.3となるので約2倍の比重を持ちます。同じ大きさの金と銀があれば、銀の2倍近い重さの違いがあります。

金の用途

金は、資産用としてインゴットや金貨などに加工される以外に、ジュエリーや時計など装飾品、仏像や鐘などの仏具、その他身近な物では文房具などの日用品や携帯電話等の回路に使用されています。
このように金は、人々の生活のなかでさまざまな用途に使われる希少な金属と言えます。

金の種類とその違い

本章では、金の種類とその違いについて解説します。

純金（24金）とは

純金（24金）とは、純度99.9％以上の金を言います。純金は非常に柔らかく、腐食や変色を起こしにくいのが特徴です。
インゴットなどに加工されるケースが一般的で、硬さがないので加工がしにくく、ジュエリーに用いられることはほとんどありません。

18金とは「色や純度の違い」

18金とは、金の純度が75％、含有する別の金属が25％含まれる金です。24金に比べると含有物が多い分硬くなるので、ジュエリーなどの装飾品に用いられます。
18金は24金に比べると硬さがあり加工がしやすいため、一般的に金製品が18金を使用するのはこのためです。

その他の金種類「14K、10K等」

その他金には、金の純度により14Kや10Kがあります。
これらは数字が下がると金の純度が下がっていくため、価格が安価になっていく反面、腐食や変色がしやすく、金特有の輝きや艶が悪くなります。

金のカラーとその特性

金と言えば、輝かしい黄金色が定番ですが、実はこれ以外にも7種類の色が存在します。
定番は、ホワイトゴールドやイエローゴールドになりますが、なかには金とは程遠いような色も存在します。

ホワイトゴールドとは

カラーゴールドとは、地金が色味を帯びている金合金のことです。金自体にさまざまな色が存在するわけでなく、金以外の金属が含まれる（割金）ことで通常の黄金色とは異なる色合いとなります。
ホワイトゴールドは、「WG」と刻印される光沢が強い白色が特徴的な金合金です。パラジウムと銀が含まれるパラジウム系、ニッケルと亜鉛と銅が含まれるニッケル系があります。