どんなに高級な商品でも、経年劣化は査定額ダウンの原因となります。理想的なのはやはり箱入りの新品。製造された当時のコンディションを保っているものに高値が付きます。「新品」の定義に戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。広い意味では特筆すべき経年劣化が見られないアイテム全般を指しますが、狭義では未使用品のことを指します。未使用品とは、内容確認のために一度開封したけれど、それ以降ずっと箱に入れたままにしておいた商品のことです。 とはいえなかなかそういった状態のお品物はありません。そこで開封使用済みの商品を売る際のワンポイント・アドバイスです！「見た目を綺麗な状態にしておいた方が高く売れるはず」と思って布巾などでミニカーをごしごし擦ってしまうのは絶対にNG。微傷や細かい部品の破損の原因になります。水や薬品をつけて拭くのも避けてください。表面塗装が劣化してしまいます。さっと軽く埃をとる程度にしておくのが無難です。

本体だけでなく付属品も査定額に影響します。箱や説明書、限定品の通し番号がついた生産証明書、付け替えパーツなどが揃っていれば高額査定間違いなし。ミニカーを購入したときはぜひ本体だけでなく付属品も大事に保管しておいてください。

モーターショーの開催に合わせて製造された限定生産品、かつて人気だった商品の限定復刻版など、希少品には高値が付きます。高級モデルを受注生産しているメーカーにありがちですが、定番のトミカにだって高値がつくチャンスがあります。全世界6億台以上の売り上げを誇るトミカ。いわずと知れた大量生産モデルで、ミニカー・ファンなら一度は手に取ったことがあるはず。一台180円で販売されていた商品が現在では数十万円で取引されている、というケースがよくあります。

世の中には重厚で精密な一点ずつてづくりのハイブランドもありますが、膨大なラインナップのシリーズ商品を集めて並べるのもミニカーの醍醐味です。買取の際にもシリーズ商品はセットで売るのがお得です。例えばおなじみのトミカ。通し番号順に商品が揃っていれば、セットボーナスをつけて単体でひとつずつ売るよりも高値で買取させていただきます。

180円で買ったトミカが20万円に…そんなまさかの値段が付く可能性があるのが、日本におけるミニカーの代名詞存在トミカです。今まで販売してきた商品を全部一列に繋げたら地球一周分の長さになるといわれるトミカ。そんなありふれた大量生産モデルなのに、どうしてプレミア価格がつくのか、不思議ですよね。近年、幻の一品と呼ばれたトヨタ・クラウンのトミカがオークションサイトに出品されたときは、163万円で落札されて界隈を驚かせました。 「そんなプレミア品はもってないよ」と思われた方、ちょっとお待ちください。あなたの家にもレアなトミカがあるかもしれません。いくつかポイントをご紹介します。まず、トミカの外箱に注目。赤・黒・青の三種類がありますが、後者二つ、通称「黒箱」と「青箱」は現在生産終了している希少品のため高値が付きやすいです。またちょっと仕上げが雑な商品も見逃せません。トミカは70年代に発売後、人気を博したため生産が追い付かず、香港の向上に製造を委託していた時期がありました。通称「香港トミカ」です。この香港トミカはハンドルの大きさが違っていたり、塗装の仕上げにツヤがなくて粗雑だったり、厚ぼったいホイールがついていたりと、日本産の商品に比べて明らかな粗悪品でした。トミーは日本国内の増産体制がすぐに整ったため、金型も残さず香港工場をすぐに引き払ってしまいました。実際作られた車種はたったの6つ。当時は「ハズレ」だった香港トミカも、現在ではその希少性から立派なプレミア品扱いです。同じような理由で高値が付きやすいのが、いわゆる不人気商品。トミカは通し番号1~140のラインナップで常時生産していますが、新車種を発売する際には、どれかが入れ替わり交代で脱落します。長く定番商品として愛されている車種もあれば、当然あまり売れずにすぐ消えてしまう商品も。子供の時になんとなく買った商品が、実は激レア品になっているかもしれません。 いかがでしたでしょうか？ミニカーの定番、トミカの奥深い世界。その片鱗を味わっていただけたでしょうか。もしご自宅に昔に買ったトミカが眠っているなら、一攫千金のチャンスです！古いお品物でも意外な値段が付くかもしれません。ミニカー・コレクションの処分を考えていらっしゃる方はぜひ当社の鑑定人に一度お見せください。きっちりとレアな商品を見極めさせていただきます。