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時計の手入れ方法~時計の種類別~
●腕時計の寿命
・クォーツ式
クォーツ腕時計とは、振動子に水晶(クォーツ)を用いた電池と電子回路により動く腕時計です。
クォーツを動力源とするアイディア自体は第二次世界大戦前からありましたが、クォーツ腕時計が世界で初めて実現したのは1969年でした。
時計メーカーのセイコーが作り出した「アストロン」が世界初のクォーツ腕時計です。
現在、クォーツムーブメントを動力源とする腕時計は一般的になり、手頃な価格のものから高級ラインまで幅広い価格帯のモデルがあります。機械式腕時計よりも扱いやすいため、日常的使いにも適しているといえます。
しかし、クォーツ腕時計のポイントである電子回路が壊れてしまうと、クォーツ腕時計は直すことができません。どんなに大切に扱っていても、10年ほどで寿命を迎えてしまいます。
高級時計メーカーでは電子回路を交換して修理してもらえるがありますが、数万円単位で費用がかかり、修理が失敗してしまうおそれもあります。
クォーツ腕時計の寿命をのばすためには、定期的なオーバーホール(時計修理専門店で時計を分解して洗浄や注油などのメンテナンスを行う)が必要です。
クォーツ腕時計も針を動かすのは歯車の仕事で、歯車どうしの動きをよくする潤滑油が古くなってしまうと歯車に余計な負担が掛かるため電気回路にも影響が出てしまいます。
オーバーホールすることで潤滑油が新しいものになり、歯車や電子回路の負担を減らすことができます。
クォーツ腕時計のオーバーホールのタイミングは7~8年に1回くらいが目安ですが、気になることがあればオーバーホールに出してみましょう。
・機械式腕時計
機械式腕時計とは、巻き上げられたゼンマイを動力源とする腕時計です。
機械式腕時計はクォーツ腕時計よりも歴史が長く、19世紀後半には作られ始めました。
クォーツ腕時計が誕生したため衰退しかけた時期もありましたが、機械式腕時計の高い技術力や精度、クォーツ腕時計よりも寿命が長いなどので現在でも世界中の幅広い層から支持されています。
機械式腕時計はクォーツ腕時計よりも寿命が長いとされていますが、きちんとメンテナンスをした場合です。
日々のメンテナンスを行わなかったり時計修理専門店で定期的なオーバーホールを行わなければ、寿命は縮みます。機械式腕時計はクォーツ腕時計よりも繊細なため、より細やかな手入れが必要です。
機械式腕時計の寿命をのばすためには、3~5年に1回程度の定期的なオーバーホールを行いましょう。
オーバーホールにより溜まった汚れを取り除き、それぞれのパーツをうまく動かすための潤滑油が新しくなり、消耗したパーツを取り換えることでムーブメントの負担を減らすことができ、腕時計の寿命延長につながります。
機械式腕時計のオーバーホールはクォーツ腕時計のオーバーホールよりも少し高額ですが、適切に行なうことで寿命を20年、30年、50年と伸ばすことも可能です。
10年未満で高級な機械式腕時計を買い替えることを考えると、定期的なオーバーホールはおすすめです。
・ソーラー腕時計
ソーラー腕時計とは、太陽電池を利用して時計を動かすのに必要な動力を発電するしくみを持った腕時計です。
昼間に作った電気を二次電池に溜めることができるため、夜間も問題なく動かすことができます。
ソーラー腕時計も電池交換が必要です。
スマートフォンやノートパソコンのバッテリーの経年劣化と同様に、二次電池は充電を繰り返すことで消耗します。ソーラー時計の二次電池の寿命は7年ほどで、二次電池を交換しなければ約7年で使用することができなくなります。
二次電池を交換しても、時計の機械の寿命は約10年ということに変わりはありません。10年以上使用したい場合は、やはり定期的にオーバーホールを行い時計のパーツ洗浄や注油をしてもらう必要があります。
しかし、定期的に時計修理専門店でメンテナンスをしても、機械式腕時計より寿命を長く保つことはできないことがほとんどです。
●手入れ方法
・クォーツ式
クォーツ式のバンド部分は素材は様々で細かい手入れは違いますが、基本的に汗や水分で汚れたままはせず、柔らかく乾いた布でやさしくふき取っておくことが大切です。
硬い布や目の粗い布などで拭うと時計の表面を傷つけたりする恐れがありますので注意が必要です。
・機械式
機械式の時計の場合は、リューズを必ず1日1回決まった時間に最後まで巻き、毎日使わない場合でも1週間に1回程度は巻くようにしましょう。
これにより時計店やメーカーでの定期的なメンテナンスーオーバーホールの手間を軽減することができます。
バンド部分は汗や水分などの汚れはそのままにはせず、柔らかく乾いた布でやさしくふき取りましょう。
・個人のメンテナンスで注意すること
アナログクォーツは逆回転させると故障する可能性があります。
腕時計は大変繊細な精密機械のため裏蓋を開けてみるということは絶対に避けてください。小さなほこりやゴミが入り込めば故障の原因になってしまうことがあります。
緩急針を触って調節をすることもその動かし方次第で故障することになりますので、むやみに触らないようにしましょう。
●定期的に行いたいプロのメンテナンス
本体やバンドの手入れなど日頃心掛けることも大事ですが、中の部品も劣化していきます。
専門の知識を持ったプロにメンテナンスを依頼し、オーバーホールと呼ばれる分解掃除は長く使っていく上で必須のメンテナンスになります。
新品の時計は摩擦による潤滑油の汚れや金属粉が出やすくなっていますので、購入してから最初の3年目のオーバーホールは忘れずに行いましょう。
・クォーツ式
クォーツ式は電池交換時にプロのメンテナンスも併せてお願いがするのが一般的です。
その際、オーバーホールの他にも外装の汚れが気になる箇所も一緒にメンテナンスを行いましょう。
大切な腕時計を常に良い状態で使い続けるため、中も外もしっかりとしたメンテナンスが必要です。
・機械式
電池を交換する必要のない機械式は、自分で定期的にメンテナンスを依頼する必要があります。
3~5年に1度、少し遅れるようになってきた時などにはプロにオーバーホールをお願いするのが一般的です。
期間は1ヵ月前後かかりますので、外装の手入れも依頼すると二度手間になるのを防ぐことができます。
●保管場所のポイント
温度の極端に高い所や低い所では、機能が低下してしまいます。
磁気が発生している場所、強い振動のある場所、ほこりの多い場所、薬品の蒸気などがある場所で保管することは厳禁です。
・長期間保管で注意したいポイント
長期保管する場合は、時々は腕時計を出して動作確認をすることが大切です。
3ヶ月に1度程度は腕時計を出し、電池があるか、ゼンマイを巻くなどして腕時計が常に動作しているかを確認しましょう。
電池切れでそのままにしておくと腕時計にいい影響を与えないこともありますので、長期保存する場合は必ず定期的に腕時計を確認しましょう。
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