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骨董品は、中国から伝わってきた文化です。
日本に来たのは平安時代。
当時、高価な物が多かった骨董の収集は、裕福な方が楽しんでいたものでした。
徐々に庶民に広まったのは、江戸時代と言われています。
その後、お茶が庶民に親しまれるようになった事をきっかけに、骨董品が広まっていったという事もあり、始めに骨董品として扱われていたのは茶道具が中心でした。
茶道の家元制度が出来た事で、弟子が増え、茶道具の需要が増えた事も骨董の需要が増えた、大きな要因となっています。
さらに、明治時代には、タンス等の家具も収集されたりと骨董の楽しさは広がっていき、戦後には、古美術とも言われ玩具や古時計等も人気になっていきました。
明治時代には、日本に黒船が来て、外国人が多くの骨董品を購入しています。
収集した骨董品は、現在もボストン美術館に展示されていて、展示されている骨董品の数は、約50万点。
その中で、日本の骨董品は、10万点以上という多さです。
日本人はもちろん、外国人から見ても日本の骨董は魅力的であるという事が、このことからもよく分かります。

骨董品は、海外では”アンティーク”として愛されていて、アメリカやWTO（世界貿易機関）では、骨董品の定義を100年以上前の工芸品や美術品と定めています。
100年以下の物を”ジャンク”や”アンティーク”と言いますが、日本では数十年前のものでも骨董品としての価値があるものも多く、決まった定義はありません。
100年以下の作品でも、有名な作家の作品や優れている多くの作品が、骨董品として愛されています。
日本で、アンティークと言われるようになったのは、昭和40年頃。
この頃から、古美術品だけではなく、民芸品等も工芸品として愛されるようになっていきました。

骨董品には、大きく分けると2種類の物があり「生活骨董」と「鑑賞骨董」と言われています。生活骨董は、実際に使用する食器や家具等で、鑑賞骨董は、絵画や掛け軸等の目で見て楽しむものです。
長い歴史を経て、希少価値のある骨董は、見て使って楽しむものとして多くの人に愛されてきました。

骨董品と聞くと、絵画や陶器を思い浮かべる方が多いかと思いますが、骨董品と呼ばれるものは、大きく分けて4種類あります。

絵画

骨董品の絵画には、日本に古くからある”掛け軸”も含まれます。
絵画の種類には、油絵・水彩画・版画・水彩画・パステル画等がありますが、有名作家の贋作も多く出回っているので、購入時は注意が必要です。
高価買取になりやすい人気作家は、岡本太郎・草間彌生・竹久夢二・村上隆等です。

【絵画の高価買取ポイント】

絵画には決まった価格はなく、人気画家等の人気の作品が高値で取引されています。

陶磁器

陶磁器は、陶器・磁器と大きく分けて２つの種類があります。
陶磁器は、日本各地で、様々な種類が作られており古くから親しまれています。

有田焼
織部焼
信楽焼
七宝焼
益子焼
京焼
久谷焼
伊万里焼　
備前焼　　等

【陶磁器の高価買取ポイント】

有名作家が制作したものであるという事はもちろんですが、制作された時期・場所・サイズ
が大きいものやデザインの細かさが、高価買取のポイントとなります。
また、客数がある陶磁器の場合には、数が揃っている事が大切です。
一般的には、客数は5客が基本です。
客数が揃っていなかったり、破損がひどかったり、箱がない場合には買取価格が下がる事があります。

茶道具　

茶道で使用する茶道具も価値のあるものが取引されています。

茶碗
鉄瓶
茶杓
水注
風炉釜
建水　等

【茶道具の高価買取ポイント】

茶道具には、有名な作家が多くいて、有名作家が作った作品で保存状態が良いものが、高価買取の大きなポイントになります。
しかし、買取前に傷を直したり綺麗にするのは厳禁です。
傷を付けてしまったり、壊してしまう事もあるので、鑑定の際には、そのままの状態で鑑定してもらいましょう。
おもちゃ

骨董品と聞いて、おもちゃを思い浮かべる方は少ないかもしれませんが、価値のあるおもちゃを専門的に扱うお店は多くあります。
例えば、企業のキャラクターや昭和に愛されたおもちゃ、お菓子のおまけや子供に人気だったキャラクター消しゴムまで、おもちゃの買取りは、幅広く行われています。

ペコちゃん（不二家）
ケロちゃん
ビックリマンチョコのシール
お菓子の包装紙
グリコのおまけ
キン肉マン消しゴム
ドラゴンボール消しゴム
セーラームーングッズ
ゲームウオッチ
サンリオグッズ　
ソフビ人形
ブリキのおもちゃ　他

【おもちゃの高価買取ポイント】

おもちゃは、発売された時の状態に近く、箱や付属品が揃っていると、高価買取になりやすいです。おもちゃの場合は、懸賞で当たったものやお菓子のおまけにも価値がある事があるので、捨てる前に査定に出すのがおすすめです。

骨董品は、意外な物が売れるかも！

「こんな物が売れるの？」と疑問に思うものが、市場では価値があり、高値で売れる場合がります。骨董品の買取には、専門のプロがいる骨董品買取業者にしっかり鑑定してもらいましょう。古いからといって、捨ててしまうのは、もったいないですよ。

骨董美術品の見分け方をいくつかご紹介しましたが、やはり、プロに確認してもらう事で正確な情報が得られます。 高価買取を狙うなら、買取強化をしているお店がおすすめです。